第17回定例会議

【議事次第】 【要旨】
1. 日時 平成18年5月17日(水)13:58〜14:40
議題は「宇宙開発に関する国家基幹技術の推進の在り方に関する見解1について」の一件だけで、資料17-1-1 を池原参事官が、資料17-1-2 を奈良課長が、資料17-1-3 を千原室長が説明し、宇宙開発委員による議論(文科省に対する質問確認)が行われた。

宇宙開発の現状報告では、特に質問は無かった。議事録に対し青江委員が異議を唱えたので、次回に調べ直した結果を報告することになった。
2. 場所 文部科学省4階 宇宙開発委員会会議室
3. 議題
(1) 宇宙開発に関する国家基幹技術の推進の在り方に関する見解について
(2) その他 宇宙開発に関する国家基幹技術の推進の在り方に関する見解:傍聴の席上では「見解」の意味が理解できなかった。後で読み直して理解した結果を以下に述べる。
総合科学技術会議は本年3 月に第3 期科学技術基本計画を策定した。この効果的、効率的な推進のため、「会議」の下部組織「評価専門調査会」で現状を把握し、評価を行う。 文部科学省では、これに資するために5月17日と24日の2回の定例会議を使い、「見解」を取りまとめる。「基本計画」に「宇宙輸送システム」と「海洋地球観測探査システム」があり、前者はH-UA、H-UB、HTVが対象となり、後者はALOS、GOSAT、GPM/DPR、GCOM、準天頂衛星が対象になる。「宇宙輸送システム」に対する見解は直接「評価専門調査会」に送り、後者の見解は「地球観測推進部会」に送る。部会では衛星に関する「宇宙開発委員会」の見解と深海観測等の他の分野の見解を総合し、その評価結果を6 月中旬にまとめ、「評価専門調査会」に送る。

委員の発言には無かったが、2 つの大きな疑問がある。
「見解」をまとめるのは、総合科学技術会議とその下部組織に「評価能力」が無いことによるのではないか。それを助けるために、各計画を所掌している部署全てが「見解」をまとめ提出する。大変な労力を評価に費やさず、科学技術の開発に注いでもらいたい。
上記に掲げた以外にGX や通信衛星、科学観測衛星の計画もある。これらの「総合科学技術会議」の監視対象以外の計画は、どのようにして評価を受けるのか。埒外が許されるのであれば、「総合科学技術会議」で策定された計画は、何のために作られたものであるのか。日本に「宇宙政策」が無いのではなく、有っても無視されるのではないか。
4. 資料
委17-1-1 宇宙開発に関する国家基幹技術の推進の在り方に関する見解の策定について(案)
委17-1-2 宇宙輸送システムについて(概要)
委17-1-3 衛星観測監視システムについて(概要)
委17-2-1 宇宙開発の現状報告(平成18年5月10日〜平成18年5月16日)
委17-2-2 第16回宇宙開発委員会議事要旨(案)