第23回定例会議

【議事次第】 【要旨】
1. 日時 平成18年6月28日(水) 14:00〜14:55
 議題は報告事項1 件であった。
JAXAの小林主幹開発員が資料23-1-1(
フォトニック結晶生成宇宙実験)を、続けて富山大学の伊藤教授が資料23-1-2(フォトニック結晶の作成)を丁寧に説明したあと、熱心な質疑応答があった。質問はフォトニック結晶の市場規模とか、特許のことなどの性急な期待が感じられるものの外、「宇宙で実験・地上で工業化」を心配する発言もあった。
宇宙開発の現状報告に対しては、「ロシアのクリッパー計画にESAが参加する」との報道に関し、ESAに直接確認するように要求があった。議事録に関しては何の議論も無かった。
2. 場所 文部科学省4階 宇宙開発委員会会議室
3. 議題
(1) ロシアサービスモジュールを利用した3次元フォトニック結晶生成宇宙実験の実施結果について
(2) その他
4. 資料 フォトニック結晶生成宇宙実験:高輝度のレーザ加工に適用できる均質性の高い、大きな結晶(1 cm3)を作ろうとする試みである。純水の中に粒度の揃った帯電した粒子(200μ)を入れ、電気的な反発で均一に分散させ、水をゲル化させて粒子の位置を固定する方法を選択した。
これを地上で行うと上下で粒子密度が異なる(歪む)こと、対流によって配列が壊れることなどが起こり、良質な結晶が得られない。
2回を計画している実験の第一回の結果速報であったが、シリコン粒子を地上よりもはるかに均一性を高く分散させたゲルを作れた。2回目はシリコンをコーティングした酸化ガドリニウムで実験を行う。酸化ガドリニウムがフォトニック結晶としての機能に適切な物質であるが、それにシリコンをコーティングすることで第1 回同様の分散の均一性が期待されている。
委23-1-1 ロシアサービスモジュールを利用した3次元フォトニック結晶生成宇宙実験の実施結果について
委23-1-2 宇宙におけるフォトニック結晶の作製について
委23-2-1 宇宙開発の現状報告(平成18年6月20日〜平成18年6月27日)
委23-2-2 第22 回宇宙開発委員会議事要旨(案)