第 5 回推進部会

【議事次第】 【要旨】
1. 日時 平成19年7月24日(火)14:00〜16:30 【議題1】 JAXAの中川プロマネが、資料5-1-2(GCOM-W1改訂版)を説明した後、青江部会長の要求により、資料5-1-1(質問と回答)を説明し、その後活発な質疑応答が行なわれた。GCOM-W1はマイクロ波放射計を搭載する衛星システムで、設計寿命5年を目指した事が特記すべきものである。また、少し遅れて併行進行中のGCOM-Cと共通な設計をすることで、コスト低減を図っている。それぞれ、三基を計画し、都合15年間の長期に亘る観測を計画している。

【議題2】 文科省の瀬下補佐が資料5-2-1(GPM/DPR評価要領)を説明した後、簡単な指摘があって、直ぐに本論が始まった。JAXAの小嶋プロマネが資料5-2-2(GPM/DPRプロジェクトについて)を説明した。その後、活発な質疑応答が行われた。DPRはNASAが開発する衛星GPMに搭載される二周波降水レーダーで、JAXAとNICTとが共同開発する。この観測データを用いることで、各国が計画しているマイクロ波放射計衛星の観測データの精度を向上させることができる。平成14年に「開発研究」移行審査を行なった後、NASAとの調整、新規技術の試作試験、資金・体制・計画などの検討と更新を行い、平成20年末に「開発」段階に移行が予定されているので、本部会に掛けられた。NASAとの共同開発で作られたTRMMの後継に当り、GEOSS10年計画の一端を担うものである。観測精度など、殆どの部分でTRMMを上回る設計が行なわれているが、9年後の今も観測を続けているTRMMの後継機の設計寿命が3年というのはおかしいとの指摘があった。(燃料は5年分搭載するとの報告はあった。)前回のGCOM-W1の審議で議論された「設計寿命」と云うものが理解できていない、本質を外した議論であった。

【議題3】 GCOM-W1の評価(第6回)は8月7日、GPM/DPRの評価は8月下旬を予定している。

2. 場所 三田共用会議所第3特別会議室
3. 議題
(1) 第一期水循環変動観測衛星(GCOM-W1)プロジェクトの事前評価について
(2) 全球降水観測/二周波降水レーダ(GPM/DPR)プロジェクトの事前評価について
(3) その他
4. 資料
推進5-1-1 第一期水循環変動観測衛星(GCOM-W1)の事前評価質問に対する回答
推進5-1-2 第一期水循環変動観測衛星(GCOM-W1)プロジェクトについて(改定版)
推進5-2-1 全球降水観測/二周波降水レーダ(GPM/DPR)プロジェクトの評価実施要領(案)
推進5-2-2 全球降水観測/二周波降水レーダ(GPM/DPR)プロジェクトについて
参考資料5-1 第一期水循環変動観測衛星(GCOM-W1)プロジェクトの評価実施要領(推進4-2-1と同じ)