第 4 回宇宙科学小委員会

【議事次第】 【要旨】
1. 日時 平成25年8月2日(金)16:00〜18:35 【議題 1】 永原主査代理が資料4-1(中間取りまとめ)の3項まで(作成なさった分)を17分余で説明した後、竹内企画官が同資料の後半[(事務局追加案)と題した4項]を5分弱で説明した。其の後、2時間を超える質疑応答が行われたが、3項までの議論に止まった。討議を通じて綺麗に纏める事が出来なかったことから、事務局が再度整理して委員各位に(案)を送付し、其れに対する各委員の意見を参考に、最終的に主査と事務局が「中間とりまとめ」を決める事になった。

【議題 2】 資料の公開等の事務連絡が行われて審議を終了した。

 (「理学委員会・工学委員会の審議を通じてボトムアップでプロジェクトの選定を行う、此れ迄のISASの大学共同利用機関としての役割を踏襲すると云う点で、殆どの委員が賛同している様子は覗えるものの、其のイメージの捉え方は、当然の事ながら、必ずしも一致はしていず、各論になると意見の不一致が出てしまう様な状況であった。其の様な議論の中で、ISASの教授の皆さんが「大学共同利用機関」の責任を強く感じ、其の運用の改善を常にお考えである様に感じると共に、其の思いが各大学の先生方に伝わりきっていない事も現実であると思った。其処で生じる各大学の研究者の不満を解消する方策、政策の検討は、大変微妙でもあり難しく、何かを決心するまでの議論が未だ不十分なのではないかと感じた。また、「中間とりまとめ」は永原主査代理の大変な努力によって短時間でまともたもので、委員会に出た発言に出来るだけ忠実に沿う様に配慮なさったものである。然しながら其の結果、現状に対して「問題点である」と云う表現が強くなり過ぎている様で、「此れ迄膨大な資金を注込んで来たのに、そんなに問題ばかり抱えていると云うなら、別の分野に資金投入した方が良いのではないか。」と言われた時に、反論し難くなるのではないかと危惧する。「もっと資金投入して頂ければ、もっと大きな成果を出せます。」と謂うお心算なのだろうが、逆のキャンペーンをやっているのではないかと心配する。また、「安全保障」「防災」「宇宙科学等のフロンティア」と列挙する事で、宇宙科学は安全保障とは別の動機で動かすものとの印象を与え、「固体ロケット推進技術の維持向上を継続する中で、其の宇宙空間利用機会を最大限活かそうとする宇宙科学研究が進んで来た。」と云う、安全保障も配慮された宇宙科学予算であるとの観点が欠落しているのではないだろうか。「イプシロンロケットの開発がISASから外れた事は問題だ。」と言い、「固体を含めた将来の宇宙推進技術の研究はISASの役割だ。」と言うが、其の繋がりが希薄で、説得力に欠ける辺りに不安を感じる。)
 
2. 場所 文部科学省3階 1特別会議室
3. 議題
(1) 宇宙科学研究の推進方策について
(2) その他
4. 資料
資料4-1 宇宙科学の推進方策について(中間取りまとめ)(案)
【机上配布資料】 第1回から第3回の配布資料全て(詳細記述を省略する)
宇宙基本計画(内閣府公表資料)
文部科学省における宇宙分野の推進方策について
科学技術・学術審議会関係法令等
宇宙開発利用部会運営規則
  出席者 秋山演亮、磯部洋明、井上一、小川博之、北野和宏、久保田孝、高薮縁、瀧澤美奈子、常田佐久、永田晴紀、永原裕子、野崎光昭、秦重義、藤井孝蔵、山田亨、横山広美、吉田哲也、渡邊誠一郎
柳孝、竹内英、国分政秀