第 5 回宇宙開発利用体制 WG

【議事次第】 【要旨】
1. 日時 平成21年2月20日(金) 10:01〜11:58
 此の回に初めて「体制」に関する素案が提示された。此れが、次の第6回で肉付けされ、其の後のワーキンググループが開催されないまま「専門調査会」に提出される。
 此のワーキンググループにおける議論で、「日本の宇宙活動に関する計画を立案し、其の推進に関して全体調整を行なう」ための専門の組織である「司令塔」に関しては、委員全員の賛同が得られているのではないかと思えるが、推進を行なう組織の一元化には反対意見が出ている。其の理由の一つは、推進を行なった結果の評価は推進組織ではない別の組織が行うべきであり、其れが「司令塔」が果たすべき役割の重要部分であると云うものである。
 尚、此のワーキンググループの討議結果として「専門調査会」で行われた説明では、推進組織も一元化されたものが提出され、其れがワーキンググループの総意であるかの扱いにも思えるが、同じく「推進組織の一元化」に対する反論は激しいものになる。

 結局、「宇宙空間の利用」が捗々しく進まない原因を、戦略本部事務局は「縦割りの障害」と見ているのだが、実は「利用者の欲求が低い」事が本当の原因ではないかと考える。修理の出来ない宇宙空間に衛星を投入して運用する事と、第一宇宙速度まで其れを加速するのに多量の燃料と酸化剤も加速している事から、宇宙活動には大変大きな資金を要するので、使える衛星が其処にあれば便利なので使わせて貰いたいが、自らの資金で其れを賄うのは躊躇すると云う事ではないだろうか。

 宇宙空間での活動を支える技術の中には、国家安全保障の観点から維持・発展が不可欠なものが含まれており、利用されなくても練磨・継承しなけらばならない。其処に更に少し資金を加えた時に、宇宙空間の利用を通じて得られるものが国民に役立ち、国民に喜ばれ、国民の支持が得られるならば、更なる幸せと考えるのではないか。
 
2. 場所 合同庁舎第4号館共用123会議室
3. 議題
(1) 宇宙開発利用体制の在り方について
(2) その他
4. 資料
資料 1 我が国の宇宙開発利用に必要な機能(全体像)
資料 2-1 内閣府宇宙部門(宇宙局(仮称))の機能・役割に関する主な論点について
資料 2-2 検討用参考資料
資料 3 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の今後の在り方に関する主な論点について
資料 4 宇宙開発利用体制に関する産業界からの提言(田中(俊)構成員提出資料
資料 5 宇宙開発利用推進に向けた体制整備について(椋田構成員提出資料)
  出席者 中須賀真一(主査代理)、國井秀子、佐藤勝彦、田中俊二、椋田哲史