第 2 回調査部会 |
【議事次第】 | 【要旨】 | |||
1. | 日時 | 平成23年9月30日(金)15:30〜17:00 | 【議題 1-1】 JAXAの稲谷プログラムディレクタが資料2-1(「あかつき」失敗原因究明と対策)の前半(12頁まで)を30分程で説明した後、20分程の質疑応答が有った。 【議題 1-2】 JAXAの稲谷プログラムディレクタが資料2-1(「あかつき」失敗原因究明と対策)の後半(13頁から)を22分程で説明した後、14分程の質疑応答が有った。 (既に前回までに報告している様に、燃料側の逆止弁が閉塞した事に依り、OMEの燃料と酸化剤の混合比が設計条件を越え、異常燃焼を起こして横推力を発生するに至った。其れを検知した自動制御装置がエンジンを停止させたため、金星周回を果たすに足る速度変化を得られなかった。 9月7日と14日、OMEの短秒時燃焼を行なった。横推力無しに燃焼したが、推進力が極端に少なかった。其の結果を解析すると、何処かの時点でOMEの燃焼室は完全に破壊し、消失している事が判明した。 金星の周回軌道への投入にはRCSを使う事を決心し、RCSには不要な酸化剤の投棄、RCSの長秒時燃焼への備え等々、金星会劫に備えた準備を進める。) (質疑応答が事故原因調査より金星探査ミッション再挑戦に偏重している様で気になる。今回の事故で災いを被っているのは今迄準備を進めて来た科学者がデータを得られなくなった事であり、国民は誰一人被災して居らず、国は多分覚悟していたリスクの範囲だったのだろう。被害を最小限に食い止めると云う意味は、金星軌道投入に再挑戦して金星の観測データを出来るだけ多く収集する事だとも考えられる。だから、「再挑戦に依る金星周回軌道投入の技術的検討」に偏重しているのだろう。「調査部会の報告書」を次回纏める予定であるが、事故原因究明や再発防止と云う「事故調査委員会」本来の記事はどう纏まるのだろうか。 |
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2. | 場所 | 文部科学省16階 特別会議室 | ||
3. | 議題 | |||
(1) | 金星探査機「あかつき」の金星周回軌道への投入失敗に係る原因究明及び今後の対策について | |||
(2) | その他 | |||
4. | 資料 | |||
調査2-1 | 「あかつき」の金星周回軌道投入失敗に係る原因究明と対策について(その4) | |||
参考2-1 | 宇宙開発委員会 調査部会の今後の予定について | |||
出席者 | 河内山治朗、井上一 松尾浩道、飯野美智子専門官、坂田肇補佐 折井武、小林英男、中谷一郎、東野和幸 |