第21回定例会議

【議事次第】 【要旨】
1. 日時 平成18年6月14日(水) 13:58〜14:30
議題は報告事項1件であった。
冒頭、川口教授から、藤原教授が退官され、吉川助教授がプロマネを継承したことが紹介された。紹介を受け、吉川助教授が資料21-1(「はやぶさ」の初期科学成果)を説明したあと、活発な質疑応答があった。森尾委員が観測結果に関する科学的な部分に興味を示し、吉川助教授が主に回答していたが、時折川口教授が補強する発言をしていた。井口委員長は「イトカワ」に関する質問もしていたが、リアクションホイールの故障の件や、実験の成功・失敗についても盛んに質問をしていた。
井口委員長が「科学観測実験の成功率をどのくらいだと考えていたか。」との質問に対し、川口教授が回答していた中で「
新しく開発に取り組んだ部分では故障が起こっていない。われわれの弱点は、経験が不足していることによるのだと思うが、推進系である。」と、NASAの例も紹介して説明していた。

宇宙開発の現状報告と前回の議事録に対しては何の議論も無かった。
2. 場所 文部科学省4階 宇宙開発委員会会議室
3. 議題
(1) はやぶさの初期科学成果について
(2) その他-1-2
4. 資料 新しく開発に取り組んだ部分:一発物(開発物)の信頼度について井口委員長は大変強い興味をお持ちだが、この回答が重要な視点を紹介しているのではないかと感じた。誰も手掛けた事の無いものに取り組んでいるのであるから、結果の予測は不確かな、バラツキの多いものにしかならない。開発に携わる全ての人間が、連携を取りながら細心の注意を注ぎ、上手く行かないことを予見しつつ開発を進めると失敗しないのではないか。「管理する」気持ちで取り組むと、「失敗する確率」という捕らえ方が心の中に出来上がり、「何処までなら許容していいのか」との議論が起こるのではないか。
委21-1 はやぶさの初期科学成果について
委21-2-1 宇宙開発の現状報告(平成18年6月6日〜平成18年6月13日)
委21-2-2 第20回宇宙開発委員会議事要旨(案)