第39回定例会議

【議事次第】 【要旨】
1. 日時 11月28日(水) 14:00〜15:30 【議題1】 文科省の片岡参事官が資料39-1(APRSAF-14)を説明し、会議に総合議長(共同議長)として出席した池上委員が所感を報告した後、多少の質疑応答があった。(「センチネル・アジア」パイロットプロジェクト(Step1)が成功裏に完了したことの宣言、小型衛星の研究開発協力の提案、通信衛星を利用した遠隔教育・医療、災害管理、JEMを利用した宇宙実験協力の奨励が主な成果であった。)(アジアに貢献することは大変結構であるという主旨の議論があったが、外交政策としての精緻な点検を受けているのであろうか。例えば、外交上の切り札として、「宇宙を利用したサービスの打ち切り」と云うカードの有無を確認してあるのだろうか。)

【議題2】 JAXAの河内山理事が資料39-2-1(H-UA#14追跡管制計画書)及び資料39-2-2(改良型LE5Bと新しいSRB-A)を説明し、MHIの森部長も参加した短い質疑応答の後、文科省の片岡参事官が資料39-1(安全部会審議)を説明し、部会への付託が決定された。(衛星の投入軌道の違いにより、先の#13と追跡管制局が異なるが、今回もMHIが提供する打上げ輸送サービスでの実施になる。改良型LE5Bは振動燃焼を大幅に抑えされ、新しいSRB-Aは局所エロージョンを殆ど押さえ込み、燃焼圧力を上げたので燃焼時間が少し短くなっている。)

【議題3】 JAXAの中村プロマネとNICTの田中グループリーダーが資料39-3-1(WINDS開発状況と基本実験)を説明し、続いて総務省の岡野課長が資料39-3-2(WINDS利用実験)を説明した。その後活発な質疑応答があった。(WINDSはKa帯を使ったマルチビームの通信衛星で、超高速インターネット技術の開発・実証を行なう。固定ビームは日本の外、東南アジアにも向いており、加えてフェーズドアレーアンテナで任意の方向に指向できる。JAXAとNICTが協力して通信技術の基本実験を行なうのと並行し、総務省がe-Japanの一環として、公募による利用実験を行なう。応募は12カ国(?)53件ある。)

【議題4】 JAXAの祖父江氏と阪本教授が資料39-4(SELENE初期機能確認状況)を説明し、地形カメラで取得した画像から作った月表面の立体画像を上映した。その後、活発な質疑応答があった。(初期機能確認は終盤に近付き、高電圧の機器を残して大部分の確認を終えた。全て順調に動いている。)

【議題5】 宇宙開発の現状報告に質問はなく、前回議事録についての言及はなかった。
2. 場所 文部科学省4階 宇宙開発委員会会議室
3. 議題
(1) 第14回アジア太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF-14)の開催結果について
(2) H-UAロケット14号機の打上げについて
(3) 超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)の開発状況及び実験について
(4) かぐや(SELENE)の初期機能確認状況について
(5) その他
4. 資料
委39-1 第14回アジア太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF-14)の開催結果について
委39-2-1 平成19年度冬期 ロケット打上げ及び追跡管制計画書 超高速インターネット衛星(WINDS)/H-UAロケット14号機(H-UA・F14)(案)
委39-2-2 改良型LE-5Bエンジンおよび新たなSRB-Aの開発概要
委39-2-3 H-UAロケット14号機の打上げに係る安全の確保に関する調査審議について(案)
委39-3-1 超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)の開発状況及び基本実験について
委39-3-2 超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)の利用実験について
委39-4 かぐや(SELENE)の初期機能確認状況について
委39-5-1 宇宙開発の現状報告(平成19年11月14日〜平成19年11月27日)
委39-5-2 第38回宇宙開発委員会議事要旨(案)