第7回GXロケット評価小委員会

【議事次第】 【要旨】
1. 日時 平成20年5月29日(木)10:00〜12:10 【議題1-1】 20分ほど遅刻してしまい、其の時は資料7-1(質問に対する回答)をJAXAの秋山部長が説明しており、直ぐに25分弱の質疑応答に入った。
 資料は米倉委員の質問に答えた「JAXA予算の全体概要について」と、「衛星需要見通し」からなる。まあ、委員の要求に従って、様々な追加作業を言いつけられ、JAXAは気の毒である。また、此れに対する指摘は、推進部会の下部の小委員会に相応しい話題ではなく、本年1月に2年に亙る審議を終了した計画部会に相応しい話題である。更に言えば、計画部会での審議に当たって、其の方向を示唆する為の指針、即ち「宇宙政策」の審議で発言すべきものである。計画部会で中・長期計画を審議する前に、宇宙政策を審議しなかった為に、GXプロジェクトの審議にこのような発言が出て、其れがGX計画の推進に悪印象を与えることは、悲しい事である。

【議題1-2-1】 文科省の阿蘇企画官が資料7-2(審議経過報告)の前半(報告の位置付け、GXロケットを巡る状況、明らかになった事項)を10分弱で説明し、その後20分弱の質疑応答があった。

【議題1-2-2】 文科省の阿蘇企画官が資料7-2(審議会経過報告)の後半(「今後検討が必要な事項」を評価項目の見出しに合わせて列挙したもの)を10分弱で読み上げ、その後40分を超える質疑応答があった。
米倉委員がGX廃止の急先鋒になり、新銀行東京などを例に引いた議論を仕掛けていた。しかし、宇宙の施策に経済原則を持ち込む事は、其れ自体が既に宇宙のプロジェクトを廃止に持ち込もうという事だとは考えが及んで無いらしい。昔中国の肯定が国内問題の解決を優先するとの理由で、外洋船団の船を焼き払った様に、ロケット開発計画を中断させる事は世界に向けて大きなメッセージを送る事になる。GXプロジェクトと云う小さなものを見た時に、様々な無駄や、技術的なリスクが目に付くのではあるが、世界に目を向けた政治力バランスを議論するのに相応しいとは言えない場である事から、其れを使って反論できない状態に陥っているように感じる。(詳報の中で出来るだけコメントしたいと考えている。)

 最後に事務局が簡単に次回の予定を説明して審議が終了した。
2. 場所 文部科学省 16階 特別会議室
3. 議題
(1) GXロケットに関する評価について
(2) その他
4. 資料
資料7-1 GXロケット評価小委員会におけるご質問に対する回答
資料7-2 GXロケット評価小委員会 審議経過報告(案)
参考資料7-1 GXロケット評価小委員会の今後の予定について
参考資料7-2 GXロケット評価小委員会(第6回)議事録(案)