第36回定例会議

【議事次第】 【要旨】
1. 日時 平成20年10月8日(水)14:00〜15:00 【議題1-1】 北海道大学の本間先生が資料36-1-1(泥炭火災)を20分弱で説明した後、15分弱の質疑応答があった。(泥炭地で火災が起こると、泥炭から発生する地球温暖化ガスは森林から発生する量より多い。また、森林を伐採して泥炭地の排水を行うと、捕捉されていた炭素が放出されるし、火災が発生し易くなる。此の辺りの因果関係を衛星観測データを用いて研究し、熱帯泥炭地の管理に役立てようとするものである。)

【議題1-2】 名古屋大学の西村先生が資料36-1-2(氷河湖決壊洪水)を15分弱で説明した後、10分強の質疑応答があった。最後に、青江委員の質問(衛星に対する要望事項)に、両先生が発言を行った。(D型氷河と呼ばれるデブリ(岩石のかけら等)を含んだ氷河は、其の先端に岩屑堆積物の小山(モレーン)を形成する。此処に氷河が融けた水が溜まって氷河湖が形成される。此処に氷河先端の崩壊や、側方の山からの落石や土石流などの刺激が加わると、モレーンが崩壊して洪水になる例が出て来ている。氷河湖は人が近付くのが難しい山奥にあるので、衛星観測データを利用して氷河湖決壊洪水の分析を行い、其れによる被害の低減に役立てる。)

【議題2】 宇宙開発の現状報告に対して質問はなく、前回議事録についての異議、コメントは無かった。
2. 場所 文部科学省18階 宇宙開発委員会会議室
3. 議題
(1) 地球規模課題対応国際科学技術協力事業における衛星画像を利用した本年度採択課題(2課題)について
・インドネシアの泥炭における火災と炭素管理
・ブータンヒマラヤにおける氷河湖決壊洪水に関する研究
(2) その他
4. 資料
  委36-1-1 インドネシアの泥炭における火災と炭素管理について
委36-1-2 ブータンヒマラヤにおける氷河湖決壊洪水に関する研究について
委36-2-1 宇宙開発の現状報告(平成20年10月1日〜平成20年10月7日)
委36-2-2 第35回宇宙開発委員会議事要旨(案)